第42回近畿作業療法学会

本学会テーマは「かわる社会と作業療法～受けとめて前へ、前へ～」です。

新型コロナ・ウィルスによるパンデミックの中、日常積み上げてきたものが大きく揺さぶられている現状です。また同時に、それ以前から私たちの社会が大きく変わろうとしていることをひしひしと感じます。

それは、日本の少子高齢社会であり、生存環境をかけた持続可能な開発への転換、ネット・AIなどのテクノロジーが可能にすることを情報弱者の乖離ではなく援助技術にどう繋げていくか、変わるコミュニティ、老朽化したインフラ再生で問われる街づくり、行き詰まりを見せる制度の再設計、災害時に命と健康を守る社会をどう創るか、などなどの課題を抱えた変化です。

これらに対して、新しい社会をどうデザインしていくのかが問われているわけですが、作業療法士は、疾病や障害を持った方の生活に近い場から、実践に基づく有効で具体的な提案をしていく役割を果たさなければならないと感じます。そのためにも、日々の実践・研究を共有し、ディスカッションできる場としての近畿学会を、大切に開催したいと存じます。

つきましては、当学会開催につきまして趣旨をご理解いただき、ご協力とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。